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2025年9月8日の満月「コーンムーン」は日本全国で皆既月食に。発生時刻、方角、撮影・観察のコツを初心者にもわかりやすく解説。
目次
- コーンムーンとは?(意味・由来・Harvest Moonとの違い)
- 2025年9月8日:日本全国で皆既月食に(時刻と見え方)
- どの方角を見ればいい?観察のベストポジション
- 安全に楽しむための観察ガイド(持ち物・服装)
- スマホ・カメラ撮影のコツ
- よくある質問(曇ったら?子どもと見られる?)
- まとめ
コーンムーンとは?(意味・由来・Harvest Moonとの違い)
- コーンムーン(Corn Moon) は、一般的に9月の満月につけられる伝統名称。北米先住民や農暦の呼び方が由来で、とうもろこしなどの収穫期に由来します。
- 一方で、Harvest Moon(中秋・収穫月) は「秋分に最も近い満月」のこと。年によって9月にも10月にもなります。
- 2025年の日本では、秋分(9月下旬)に最も近い満月が10月7日のため、
- 9月8日の満月=コーンムーン
- 10月7日の満月=Harvest Moon(収穫月)
となります。
ポイント:同じ9月の満月でも、年・地域によって呼称が異なることがあります。記事内では便宜的に9月8日を「コーンムーン」と呼びます。
2025年9月8日:日本全国で皆既月食に(時刻と見え方)

日付:2025年9月8日(月)未明(JST)
現象:皆既月食(赤銅色の“ブラッドムーン”)
見え方:日本全国で観察可能(天候に依存)
食の進行(全国共通/日本標準時)
- 半影食の始まり:0時28分
- 部分食の始まり(U1):1時27分
- 皆既食の始まり(U2):2時30分
- 食の最大:3時12分
- 皆既食の終わり(U3):3時53分
- 部分食の終わり(U4):4時57分
※食の進行時刻は国内どこで見ても基本同じです。地域によっては月の高度や地平線の障害物により見え方が変わります。
東京を例にした見え方のイメージ
- 皆既食の始まり時点(2:30)で月の高度はおよそ31°、食最大(3:12)で約24°。終盤は高度が下がり、西の空低くで終了します。
観察の注意:終盤(4時台)は低空で建物や地形に隠れやすいので、西〜西北西方向が開けた場所を選びましょう。
どの方角を見ればいい?観察のベストポジション

- 方角:未明は南西〜西の空に満月。時間の経過とともに西へ沈むため、視界が開けた西側の地平線が見える場所がベター。
- 場所選び:
- 建物や樹木が少ない河川敷・海沿い・高台・屋上など。
- 街明かりの影響は月食では大きくありませんが、低空ほど光害の影響を受けやすいので、できれば暗めの場所が◎。
安全に楽しむための観察ガイド(持ち物・服装)
- 目の安全:月食は太陽観測と違い、裸眼でOK。フィルターは不要です。
- 服装:夜〜未明は気温が下がります。薄手の上着やレジャーシート、虫よけがあると快適。
- 持ち物:
- 双眼鏡(7×50や8×42など)…赤銅色の微妙な濃淡が楽しめます。
- 三脚(撮影・高倍率観察で必須)
- モバイルバッテリー(スマホ長時間露光用)
- 暗順応用に赤色ライト(スマホの懐中電灯は明るすぎるため設定で暗めに)
スマホ・カメラ撮影のコツ
スマホ
- 夜景モード/長時間露光をON。可能なら三脚+セルフタイマーでブレ対策。
- 2〜10倍程度のズームを使い、ピントは手動で月に合わせる。露出補正で暗めに調整すると月の模様が出やすい。
- RAW撮影対応機種はRAW+JPEGにしておくと後処理が有利。
一眼・ミラーレス
- 部分食の月:ISO100–400 / f8–f11 / 1/250〜1/500秒(目安)
- 皆既食(赤銅色):ISO800–1600 / f2.8–f4 / 0.5〜2秒(目安)
- 焦点距離:200mm以上で月の表情が分かりやすい。追尾なしでも短時間露光+高感度で対応可。
- テク:
- **段階露出(ブラケティング)**で黒つぶれ・白飛びを防ぐ。
- 望遠ではミラーショック/シャッターショック軽減(電子先幕・レリーズ)を活用。
- 月と風景の構図を狙うなら、広角+三脚で低空の月と街並みをセットに。
露出は雲量・光害・高度で変わります。上の値は“スタート値”として現地で微調整してください。
よくある質問(曇ったら?子どもと見られる?)
Q. 曇ったらどうする?
A. 雲の切れ間を待つ、標高の高い場所へ移動する、またはライブ配信で楽しむ方法も。海外機関や天文サイトが配信予定です。
Q. 子どもでも見られる?
A. 深夜〜未明の現象ですが、**皆既中(2:30〜3:53)**だけでも起きて見ればOK。双眼鏡があると楽しさUP。
Q. 目は疲れない?
A. 大丈夫です。月食は太陽のような強烈な光ではないため、裸眼で安全に観察できます。
Q. 次に日本で皆既月食が見られるのは?
A. 次回は2026年3月3日(未明)に皆既月食が起こります。
まとめ
- 2025年9月8日未明の満月はコーンムーンで、日本全国で皆既月食。
- 1:27に欠け始め、2:30〜3:53が皆既、3:12が食最大、4:57に終了(JST)。
- 観察は西の空が開けた場所で。裸眼OK、双眼鏡やスマホでも十分楽しめます。