2025年9月18日|東京グロース市場注目株「プレシジョン・システム・サイエンス(7707)」徹底解説

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東京グロース市場は日々、材料やニュースに敏感に反応する銘柄が多く、短期トレーダーや個人投資家にとって大きなチャンスとリスクが混在する市場です。2025年9月18日時点で最も注目すべき銘柄の一つが「プレシジョン・システム・サイエンス(証券コード7707、以下PSS)」です。本日は出来高急増、ストップ高圏まで迫る急騰、そして中長期的な黒字転換期待を背景に、投資家の関心を集めています。

相場環境と海外要因

米国市場ではFRB(米連邦準備制度理事会)の利下げ観測が強まり、金利低下を背景にグロース株全般への資金流入が強まっています。国内でも日経平均は堅調な推移を続けており、投資家心理は改善基調にあります。その中で東京グロース市場は値動きの大きな小型株が物色されやすく、短期資金の流入先としてPSSのような材料株に注目が集まっているのです。

銘柄基本情報

  • 銘柄名:プレシジョン・システム・サイエンス株式会社(PSS)
  • 証券コード:7707
  • 上場区分:東京証券取引所 グロース市場
    (出典:JPX公式サイト・会社IRページ PSS IR情報

事業内容

PSSは、独自の「Magtrationテクノロジー」を用いた核酸抽出プラットフォームを開発し、遺伝子検査や臨床検査の自動化システムを提供しています。主力事業は検査機器のOEM供給で、海外大手企業との契約を通じてグローバル市場に展開。再生医療や感染症検査分野の需要拡大により、中長期的な成長が期待される企業です。

注目理由

  1. 急騰と出来高急増
    2025年9月17日の終値は230円(前日比+13.3%)と大幅上昇し、出来高は2287万株に急増。これは直近30営業日の平均出来高を大幅に上回り、個人投資家の短期資金流入を示しています(出典:Yahoo!ファイナンス 7707株価情報)。
  2. 黒字転換期待
    2025年6月期は営業赤字でしたが、2026年6月期には純利益7,700万円を計画しており、赤字からの転換が期待されています。売上高も前期比で増加基調にあり、研究開発費を吸収できれば収益性改善の可能性は高まります。
  3. 提携強化による安定供給
    フランスELITech社とのOEM契約など、海外企業との連携が進んでおり、製品供給の安定化と売上拡大に直結しています。こうした外部パートナーとの協力は市場の安心感を高める要因です。
  4. 材料株としての性質
    バイオ・再生医療分野はニュースフローに敏感で、研究成果や契約開示があれば短期間で大きな値動きを見せる特徴があります。

ボラティリティの見立て

現状のPSSは「高ボラティリティ銘柄」に分類できます。株価はストップ高水準に迫っており、テクニカル的にも需給主導で大きな値動きが出やすい状況です。短期的には急騰・急落どちらも起こり得るため、値動きに翻弄されない冷静な対応が求められます。

監視すべき数値・日程

  • 次期決算発表:2025年11月上旬予定(1Q決算)
  • 黒字転換進捗:売上高と研究開発費の比率、営業利益率に注目
  • OEM契約関連IR:追加契約や大型受注の開示が株価に直結

リスクと対応策

  • 主なリスク:材料出尽くしによる失望売り、OEM先の動向、黒字化未達
  • 推奨対応:損切りラインを直近安値223円付近に設定し、短期的には段階的利確を心がける。特に出来高が急減したタイミングは注意が必要です。

投資家へのまとめとチェックポイント

PSS(7707)は、

  • 東京グロース市場で出来高急増の注目銘柄
  • 黒字転換期待と提携拡大による成長余地
  • 材料一つで株価が大きく動く高ボラティリティ株

という3つの特徴を兼ね備えています。短期的には投機的な値動きも想定されますが、中期的には黒字化や海外OEM契約の拡大に伴い再評価の可能性がある銘柄です。投資を検討する際には、必ず最新のIR資料や決算発表を確認し、リスク管理を徹底してください。

本記事は情報提供を目的としたものであり、投資判断はすべて自己責任でお願いします。

作成日時(日本時間):2025年9月18日

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