「食洗機に入れたらコップが曇った」「木のスプーンが割れた」など、食洗機での失敗談は意外と多いものです。便利な家電ですが、すべての食器を入れてよいわけではありません。
この記事では 食洗機で洗えないもの一覧 を具体例とともに解説し、正しく活用するための注意点も紹介します。
目次
- 木製品・漆器
- 耐熱性の低いプラスチック
- アルミ・銅・真鍮の食器
- 繊細なガラス製品・クリスタル
- 包丁・刃物類
- フッ素加工・テフロン加工の鍋やフライパン
- その他注意すべきもの
- 食洗機を正しく使うコツ
- まとめ
木製品・漆器
木のスプーンやまな板、漆器は 高温・高圧の水流に弱い ため、変形やひび割れ、塗装の剥がれが起きやすいです。
具体例: 木の弁当箱、竹箸、漆塗りのお椀など
手洗いでやさしく洗い、自然乾燥させるのが長持ちの秘訣です。
耐熱性の低いプラスチック
100℃前後の高温に耐えられないプラスチックは、変形や溶けるリスクがあります。特にコンビニ弁当の容器や安価な保存容器は注意が必要です。
具体例: 100均のタッパー、アイスクリームのカップなど
「耐熱温度100℃以上」と記載のある容器なら食洗機対応の可能性が高いです。
アルミ・銅・真鍮の食器
アルミや銅は 酸やアルカリに弱く、変色や腐食 が起こります。真鍮のカトラリーも同様です。
具体例: アルミ鍋、銅製マグカップ、真鍮スプーン
見た目がくすむだけでなく、耐久性も落ちます。
繊細なガラス製品・クリスタル
高級グラスや薄手のガラス製品は水圧で割れる危険があります。さらに鉛を含むクリスタルガラスは 曇りや白濁 が起こりやすいです。
具体例: ワイングラス、シャンパングラス、花瓶
特に高価なグラスは手洗いが無難です。
包丁・刃物類
包丁やハサミなど刃物類は、食洗機に入れると 刃こぼれ・切れ味低下・錆び の原因となります。
具体例: 料理包丁、パン切り包丁、キッチンバサミ
また水流で他の食器を傷つける危険もあります。
フッ素加工・テフロン加工の鍋やフライパン
テフロン加工は高温と強い水流で徐々に剥がれてしまいます。
具体例: 焦げ付き防止のフライパン、ホットプレートのプレート
長持ちさせるためにはスポンジでやさしく洗うのがベストです。
その他注意すべきもの
- 耐熱表示のない陶器:釉薬がはがれる可能性あり
- 金銀の装飾がある食器:模様がはがれる
- ゴム・シリコン製品:高温で劣化しやすい
- 細かい部品付きの調理器具:水流で紛失や破損の恐れ
食洗機を正しく使うコツ
食洗機を長持ちさせ、食器を守るためには以下のコツを押さえましょう。
- 使用前に「食洗機対応」表示を確認する
- 油汚れや焦げ付きは軽く落としてから入れる
- 詰め込みすぎない(水流が届かず汚れ残りの原因)
- 終了後はすぐに取り出す(蒸気で曇りや臭い残りを防止)
まとめ
食洗機は便利ですが、すべての食器が対応しているわけではありません。
木製品・アルミ・繊細なガラス・刃物・フッ素加工製品 などは避けるのが基本です。
「対応」「非対応」を正しく見極めて使えば、食洗機のメリットを最大限に活かせます。失敗のない快適な食洗機ライフを楽しんでください。