1. スリー・デ(7777)とはどんな会社か?
スリー・デは、立体映像やホログラム関連技術を開発・販売している企業です。主力事業は「光学式3D表示装置」や「映像関連システム」。
かつてはテーマ株として話題を集めましたが、業績の波が大きく、株価は長期的に低迷していました。その一方で、技術的な独自性や低位株としての値動きの軽さから、短期投資家の注目を集めやすい特徴を持っています。
2. なぜ株価が急騰しているのか?【直近の動向】
(1) PTS市場での異常高騰
- 2025年9月11日のPTSナイトセッションで、前日終値210円 → 289円(+37.6%)
- 翌デイPTSでも**+22.7%**と連続上昇を記録
このように、夜間・日中PTSでの2段階急騰は短期筋の資金流入が強く、翌日の東京市場でも高い注目度が予想されます。
(2) 低位株特有の仕手化しやすさ
株価200円前後という水準は、少額資金でも大きく値幅を作れるため、個人投資家や短期筋が好んで売買します。
需給が片寄ると一気にストップ高連発するケースも珍しくありません。
(3) テーマ株・思惑的な要素
- 「生成AI × 3D技術」や「メタバース関連」といった将来性テーマと結びつきやすい
- 過去に発表された資金調達IRや新規開発ニュースが今なお意識されている
これらが**“再評価のきっかけ”**として買い材料にされやすい状況です。
3. 投資家が注目するポイント
(1) 出来高の急増
出来高が普段の数倍に膨らむと、短期トレード資金の流入を示すシグナルになります。スリー・デは直近でそのパターンを示しています。
(2) 信用取引の動向
低位株は信用買いが膨らみやすく、急騰・急落の値幅が極端になりがちです。
逆に空売りが積み上がると、踏み上げ相場に発展する可能性もあります。
(3) テクニカル分析
- 25日移動平均線を上抜け → 中期的な戻りトレンド入りのサイン
- RSI(相対力指数)が急騰圏 → 短期過熱感あり。ただしモメンタム株では「加熱=さらに買いが加速」の場合も多い
4. 今後の株価見通し
- 短期的には仕手的急騰局面が続く可能性が高い
- 中長期では業績・IR進展が伴わなければ一過性の急騰で終わるリスクも大きい
- 特に200円台から300円台への価格帯は、過去に何度も「高値掴み→急落」というパターンを繰り返しており、注意が必要です
5. 売買戦略の考え方
- 短期トレード:寄付き気配を見て、買いが厚ければ順張りエントリー。ただし逆指値を必ず入れる
- 損切り目安:エントリー価格から-10%程度(例:260円買いなら235円割れで撤退)
- 利確目安:+15~20%を目安に。勢いがあればストップ高まで引っ張る戦略も有効
6. まとめ
スリー・デ(7777)は、
- 低位株特有の値動きの軽さ
- PTSでの異常な需給偏り
- テーマ株的な思惑材料
これらが重なり、短期資金が集中している状態です。
ただし「急騰=急落リスク」もセットであるため、必ず逆指値を設定しての短期戦略が推奨されます。